日経BP『日経ビジネス電子版』 × NTTアーバンソリューションズ
日経BP / 広告本部長
新村尚貴氏
概要
全国の街づくりを支援する事業会社・NTTアーバンソリューションズの『ひとまち結び』という事例です。これは『日経ビジネス電子版』上のタイアップ広告などではなく、当社ドメインのウェブサイトです。言わばクライアントと共に立ち上げたメディアで、当社が毎月5本から10本のコンテンツを制作します。クライアントは自らのPRというよりは、地方で起きている街づくりのヒントを将来のビジネスチャンスにしていこうと考えているので、毎月の編集会議はコンサルティング的な位置付けで開いています。
ポイント
クライアントのコンセプトと当社の知見をブリッジしたこの企画のポイントは次の通りです。
・会社設立から短期間で充実したコンテンツを展開。
~ クライアントの設立は2019年7月、『ひとまち結び』のスタートは同年10月。設立前から様々なご相談をいただき、設立直後の展開を実現。
・生活者に寄り添った「街づくり」をコンセプトにブランドを訴求。
~ 専門分野の知見を活かしてコンテンツを制作。
・スマホ閲覧を中心にデザインし多数のPVを獲得。
~ スマホファーストでデザイン・画像・文字数を工夫、スタートから3カ月で20万超のPVを獲得。
・長期の取り組みを活かし、定期的にリニューアルを実施。
~ コンテンツ回遊を促進する等のリニューアルを定期的に実施、月間10万超のPVを達成。
コンテンツにはコンシューマ目線でも興味深い記事が多数あります。スタート以来、最も読まれたのは「楽天出身経営者が積み上げた『やめない工夫』の数々。東京・三鷹の無人本屋さんへ行ってみた」という、ITやテクノロジーとはあまり関係ない記事です。次が「なぜ田舎の水族館に人が集まるのか?高知県・むろと廃校水族館に行ってみた・前編」で、地方で日の目を見ていなかったものの盛り上がりを、新しいヒントとして紹介しています。
成果
「日経BP Marketing Awards 2020」でグランプリを受賞しました。その受賞インタビューでクライアントも触れていますが、様々なオフライン企画とも連動しています。編集部の取材がビジネスのヒントになるよう意識しつつ、全国で繋がった人や街と協力していろんなことをやってみる。今後は戦略的PRにも繋げたいのですが、これまでは露骨にPRせず、とにかく面白い企画、楽しい企画に終始しました。 また、日経IDとBPDMP(Nikkei BP Data Management Platform)の閲覧履歴を使うことで、コンテンツごとの定性的・定量的データを提供できていることも成果です。これはクライアントにとって付加価値が高いサービスで、こうした情報を継続的に発信できることは出版社ならではの強みと思っています。
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